【豆知識】 振っても大丈夫 炭酸飲料を噴出させない方法

 

物理や化学の知識で日常に役立つ豆知識を記載してみようと思います。

気温が温かくなってくると、炭酸飲料を飲む機会が増えてくると思います。

誰でも一度はある経験だと思いますが、揺らして運んできてしまった炭酸飲料を開けて、泡が吹きこぼれてきてしまったことはありませんか?

この記事では、どんなに炭酸飲料を振った後でも、炭酸の泡が出ずに蓋を開ける方法を紹介しようと思います。

これを身に着ければ、買ってきたばかりのビールが揺らされていたとしても、我慢せずに直ぐに飲むことができますよ。

泡を出さずに蓋を開ける方法

やり方は超簡単。

実験の為に、結構振った缶ビールを準備しました。

 

 

これを、棒状のもので缶全体をくまなく、適当な強さでコンコンとたたくだけ! それだけです。

 

 

ちなみに、今回は、フォークの柄で缶の周りを、適度な強さでにカンカン叩き、蓋を開けました。

 

 

開ける時にプシュッと音はしますが、全く炭酸が吹き出すことなく、蓋を開けることが出来ました!

上記以外の方法

私が良くやるのは、先ほど紹介したコンコンと全体をまんべんなく叩くやり方ですが、これ以外の方法もあります。

それ以外のやり方も超簡単。

缶を横にして、床やテーブルの上でゴロゴロ適度なスピードで、手で転がすだけです!

簡単でしょ!?

でも、自分でやると私の場合は、棒状のものでコンコンやる方が効果がくらべものにならないくらい高いです。

個人的には、缶を横にしてコロコロ転がす方法は、私の場合は失敗してしまう事もあります。

しかし、この2つのやり方は原理的にはやっていることは一緒なんです。

泡の吹き出る原理

泡の正体は二酸化炭素

 

実は炭酸は絶妙な均衡で二酸化炭素と水が混ざり合っているのですが、衝撃が起きた時に、二酸化炭素と水が分離してしまうのです。

問題はその分離した二酸化炭素です。

蓋を開けた時に噴出してくるのは、この二酸化炭素が水と一緒に出てくるからなのです。

 

出てくる二酸化炭素と水分を分離しよう

 

衝撃で二酸化炭素と水分に分離した炭酸水を、また元の炭酸水に戻すのには、時間が必要です。

一度衝撃を与えてしまい、且つ今すぐに蓋を開けるにはどうすればよいでしょうか。

二酸化炭素と水分が分離したのはしょうがないとして、蓋を開けた時に二酸化酸素だけ出てくるようにすれば、吹きこぼれは発生しないのです。

下の写真を見てください。

 

よく見かけると思いますが、炭酸水をコップに注ぐと、コップの内側にこのような気泡(二酸化炭素)の粒が付きますよね。

 

缶の中でも同様の事象が起きているだけ

 

実は、缶の中でも上の写真と同じ現象が起きているだけなのです。

缶の周りを叩いたり、転がすことで適度な衝撃を与えて、気泡を水から浮上させてあげているんです。

そのため、蓋を開けた際には水は全く吹きこぼれずに、気体である二酸化酸素だけが出てくる。という原理です。

まとめ

原理を知ってみると、紹介した方法が両方とも同様の事象を狙って行っていたのが判ったと思います。

しかしながら、私個人ではコンコン叩く方がほぼ100%の確率で成功します。

これさえ知っていれば、お子さんや友達が缶を開けるときに少し自慢できるかもしれませんね。

皆さんの生活に少しでも役立つ情報を発信できたら幸いと思います。

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