雑草除去 除草剤の代用 除湿剤の水が効果抜群!

 

一戸建て等の庭のあるお家に住んでいらっしゃる方は雑草の処理が大変だと思います。

我が家も、庭というほどの土地はないのですが、家の周りの土がある部分に雑草が生えるのですが、定期的に草取りを行わないと、数週間で草ボーボー状態になってしまいます。

なんとか良い方法はないものかと考えていた矢先、除湿剤を使った後に溜まった水を捨てるのに、試しに雑草にかけてみたら除草剤なみの効き目があることが判りました!

(除湿剤に溜まった水とは、下の写真のような除湿剤を使い終わったときに溜まっている水の事です。)

 

 

よくよく調べてみると、除草には理にかなった方法であることが分かり、しかも体にもそんなに害のない成分で、これはペットを飼っている私にはうれしい限りです。

除草剤の代用品にもなる、この除湿剤に溜まった水についてまとめてみました。

 

除湿剤の成分は何か?

 

 

なぜ、除湿剤の残り水が除草に効果があるのでしょうか。

除湿剤の成分は塩化カルシウムです。

除湿剤には2種類有り、
冒頭の写真にあったように良くある吸湿すると液体になってしまうタイプの物は塩化カルシウムを原料として使用しており、下駄箱や、隙間吸湿に使用するタイプで、吸湿するとゲル状になるものはシリカゲルが原料として使用されていることが多いです。

この塩化カルシウムは吸湿性に優れており、身の回りの様々な部分に使用されています。

 

塩化カルシウムの使用用途

 

 

塩化カルシウムは私たちの生活にの周りに普通に使用されている物質です。

身近な例で言うと豆腐を固めるのに使用されている”にがり”は塩化マグネシウムや塩化カルシウムの混合物の事ですし、塩化カルシウム自体は自然では、海水にも含まれています。

(海水には、塩化カルシウム以外にも塩化ナトリウム・塩化マグネシウム・塩化カリウム・硫酸カリウム・硫酸マグネシウム等が含まれています。)

塩化カルシウムは、優れた吸湿反応を示す為、乾燥剤として利用されているわけですが、それ以外にも凍りやすい道路や、冬季の高速道路にまかれる融雪剤としても利用されています。

融雪剤として利用される場合は、塩化カルシウムが雪に混ざると0度では凍らなくなります。そのため、0度で凍っていた氷が解けるのです。

このような反応を利用して、融雪剤として機能しているのです。

なぜ除草効果があるのか

 

生活の様々な箇所に存在する塩化カルシウムですが、なぜ除草効果があるのでしょうか。

塩化カルシウムは塩化物であり、その溶液を植物にかけると塩害を引き起こします。これにより草が枯れてしまうのです。

塩害が発生する仕組みは少々複雑です。

現在のところ直接の原因は植物が脱水症状を起こしてしまうためと考えられています。

濃度の違う水溶液が隣同士に密接している場合、水分子は濃度の薄い方から濃い方に移動します。結果的に長時間経過後には周辺の水溶液は平均化されるように動作します。

そのため、高濃度の塩化カルシウム水溶液である、除湿剤の残り水が根と接すると、根の内側や表面の水分子が濃度の濃い水溶液側へ移動してしまい、植物が水不足状態になってしまうと考えられます。

 

塩化カルシウムの人体への影響

先に紹介したように、塩化カルシウムは自然界に存在し、食品添加物としてもりようされており私たちの生活の中に多く存在しています。

しかしながら、塩化カルシウム溶液を摂取しても大丈夫かというとそうではありません。

高濃度の塩化カルシウム水溶液は人体には毒であり、絶対に摂取してはいけません。

公益財団法人 日本中毒症状センター の発表資料(リンククリックで移動)によると高濃度の塩化カルシウムを摂取したり、触ったりすると以下のような症状が出ることが紹介されています。

経口 : 悪心、嘔吐、下痢、胃部不快感、軽度の腹痛、出血
     大量摂取によりアシドーシスを示すことがある

眼  : 粉粒;一過性の刺激と表在性の障害

皮膚 : 発赤、軽度の熱傷

また、万が一誤って誤飲してしまった場合の家庭での処置方法としては、以下が紹介されています。

経口:水または牛乳を飲ませる

眼 :十分な水で洗浄

皮膚:水洗

家庭での処置方法の他に、医療機関での処置方法が記載されていますが、ここでは割愛します。

もし、誤飲などのトラブルがあった場合には、出来る限りの早急な処置と医療機関を早めに受診してください。

 

除湿剤の残り液を庭にまくことについて

 

 

除湿剤の残り液を除草剤として庭などに撒くのは安全なのでしょうか?

私は専門家ではありませんが、私個人の考えでは問題ないと考えています。

しかし、ペットが頻繁に遊んでいて舐める可能性があったり、小さいお子様がいて、手や口に石や砂・草などを振れる可能性のある場合には、万が一のことを考えて、やめておいた方が良いかもしれません。

ですが、融雪剤などでも使用されているので、通常の除草剤の方が体に悪いのではと、個人的には思っています。

また、そんなに気にすることもないと思うのですが、水溶液自体がアルカリ性のため、金属部分に触れると腐食してしまう可能性があります。

一般家庭の庭に埋まっている地下埋設物は、水道管やガス管も含めて外にある金属管は、普通はペンキなどでコーティングされているので問題ないと思いますが、念のため近くに金属の埋設物がない箇所での使用が望ましいと思います。

 

実際にやってみた

私はよくこの除湿剤の残り水を使用しており、実際の使用感は以下の通りです。
庭には、このような雑草が生えていました。

 

そこに、塩化カルシウム水溶液を適当にかけて、3日後の写真がこれです。

 

 

写真を撮る角度が、微妙に違うので見づらいですが、同じ雑草です。

たった3日程度でこのようになるので、通常の除草剤よりも効きが良いと思います。

まとめ

 

私は除湿剤の残り水を頻繁に除草剤として使用していますが、今のところ不都合に感じたことはありません。

庭自体も子供が遊べるほど大きくないので、気にしないで使用しています。

ホームセンターなどには、普通の液体の除草剤や、顆粒の数か月も効果のある除草剤が販売されていますが、私にはそっちの方が人体に悪いような気がしており、庭もそんなに広くないので除湿剤の水で十分事足りているのが現状です。

皆さんも、問題ないと判断された場合は一度試してみてはいかがでしょうか。

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