2020/05/14現在、ニュースやメディアで報じられているように、新型コロナの第一波が落ち着き、外出規制が緩和された中国ではマスク需要が急激に下落しているようです。
一時は中国内でマスク需要がひっ迫し、本来製造していなかったメーカーが政府の要請でマスクを製造することもあったようです。
しかし、設備の整った工場だけではなく、世界的なマスク需要の利益目的で粗悪なマスクを生産する企業も存在したようで、日本市場に余った粗悪な製品を含むマスクが入ってきているようです。
Yahooニュース「マスクバブル崩壊! 4大スポットではついに50枚入りで千円台も アベノマスク配布はたった4%」
Yahooニュース「中国60社超のマスク不許可 粗悪品排除狙う」
読売ニュース「路上で買ったマスク「耳ひも外れやすい粗悪品」と苦情…国民生活センター「返品も困難」と苦言」
このような状況下で、信頼できるマスクを見分ける方法がネットやニュースで話題になっています。
これらの情報を個人的に改めて調べてまとめました。
日本品質のマスクはJHPIA基準
日本には一般財団法人 日本衛生材料工業連合会という組織があります。
通称JHPIAと呼ばれています。
組織の沿革を見るとこのように記載されています。
品質を向上し、粗悪品等も作り出さないための消費者の利益を考えた業界団体です。
JHPIAの扱うのは多くの衛生関連商品を取り扱っており、その中の一つにマスクが含まれます。
HPを見たところ、多くのマスクメーカーが会員となっており、JHPIA基準に乗っ取った生産を行っているようです。
マスクにおけるJHPIA基準
JHPIAのHPでは、マスクにおける安全衛生自主基準が存在し、Webに公開されています。
JHPIAの衛生マスクの安全・衛生自主基準 (クリックでHPにジャンプします)
基準を読んだところ、
1.品質そのものへの基準
2.製造管理の基準
と大きく2つの基準が設けられていました。
ザックリまとめると以下のような内容でした。
品質そのものへの基準
人体に害のある物質(ホルムアルデヒド--->呼吸障害・肺気腫等の原因、アゾ化合物--->発がん)等の規制、抗菌・特殊な加工の場合は各社が責任をもって安全性評価を行う事を規制。
製造管理の基準
製造施設・構造への規定
採光・照明、換気や、手洗い、防虫・防鼠対策等を施した製造ラインであるか等の規定。
衛生管理
清潔・消毒など、その他の規定。
品質管理
原材料・製品の試験成績書の保存等を規定。
苦情処理
不良品発生時に即応、原因究明できるか等の規定。
普段何気なく使用していたマスクは、これだけ細かく規定された中で製造されたものだったのかと、ありがたみを感じました。
そして、この基準を遵守して生産された衛生マスクには全国マスク工業会会員マークが記載されます。
全国マスク工業会会員マークがついたマスクが安心
私たち一般消費者が市販されているマスクが良いものかどうかを見分けるにはこの「全国マスク工業会 会員」マークがついているかどうかを見るのが確実です。
又は、マークが無くとも信頼できる国内メーカーが製造した商品に限ると思います。
しかし、witterではこのマークの偽物の写真も出回っています。
Twitterより
偽物の方は会員の員が、どこぞの国が使用している簡体字です。明らかに某国の仕業でしょうか。。。
偽マークににも注意しましょう。
会員の会社のリストがWebに公開されています
こういった紛らわしい状況のため、確認したい時には製造メーカーが「全国マスク工業会 会員」であるかWebで調べることが出来ます。
JHPIAのHPで会員を公表しています。
JHPIA会員リストページ(クリックでサイトにジャンプします)
このリストは、JHPIAが扱う商品全体での会員なので、取扱品目の欄に「マスク」と書かれた会社が、マスク製造の対象となります。
自分が持っているマスクでマークを調べてみた
最後に自分が持っているマスクで会員マークがついているか確認してみました。
こちらはコロナ禍になる前に大手ドラッグストアで購入したマスク。
国内メーカーですし、ちゃんと「全国マスク工業会 会員」マーク付き。製造メーカーやお客様相談窓口も記載してあって安心です。素晴らしい!
そして、こちらはコロナ禍になってから、某ネット通販で購入したマスクの写真。
マークは付いてないし、よく見たら製造メーカーの記載も無し。素材表記なんて「ノーズフィッター」と「ノーズフィッタ」って何?同じじゃないの?
ヤバいの買っちゃったかもです。
もし粗悪品だとすると一番気になるのが有害物質が入ってないかということです。直接口に触れ呼吸と一緒に通過した空気を吸うわけですからちゃんとした物でないと怖いです。
まだ未開封だったのに使う気無くしました。(´;ω;`)