皆様知っての通り、日本の携帯料金は、世界に比べて圧倒的に高いです!
今時どこの携帯を使っていても、国際ローミングに対応しており、便利になっています。
特別な設定をしなくとも、キャリアの選択を自動にしたりするだけで、ほぼ主要な国では問題なく使用できるのです。
最近では、MVNOでも国際ローミングに対応しているところもあります。
しかし、例えばドコモやauやソフバンといったメジャーなキャリアでこれをやると、タダでさえ高い日本の携帯使用料に、さらにローミング代金(国際接続料金)が加わり、通話とパケットを日本と同じ程度に使うと、多い人で数万円から十万円代の料金になることもあります!
海外でも、日本と同じ様に携帯を使いたいけど、こんなに料金は払いたくないですよね。
これから、順番に海外で最安で携帯を使用する方法を順番に説明していきます。
そもそも現地の人が高額な携帯料金を払っているはずが無い!
近年ではどんな国の人々も携帯電話を持つのは当たり前です。
中には電気も通ってないような家に住み、車のバッテリーを家の電気に使用しているような国の人でさえ、スマホをもっている時代です。
しかし、アジアの国々で日本よりGDPも為替レートも低い国の人々が、自国内で携帯電話を使うのに、日本のように何千円も料金を支払っていると思いますか?
そんなはずはないのです。
その理由は、現地携帯会社の安さにあります。
その国の通貨で設備を維持し、従業員にもその国の通貨を支払っている通信会社の方が、安いに決まっています。
そう。海外での携帯の維持が一番安いのは、現地携帯会社を使用することです。
アメリカなら4,5千円。アジアの国々なら2千円程度で一カ月の携帯料金が賄えるはずです。
準備1.海外携帯を使用するには、SIMロックの解除が必要
皆さんご存知の通り、日本ではSIMロックという、その携帯会社でしか使えないようなロックがかかっている携帯があります。
もしSIMロックがかかっているようなら、SIMロックは解除しましょう。
SIMロック解除は契約携帯会社のショップにもっていくと、解除できるはずです。
それぞれの携帯会社でSIMロック解除までの縛り(6カ月)などの決まりがありますので、契約携帯会社に確認しておきましょう。
準備2.その国の携帯通信方式を確認する
自分の携帯電話がそもそも、その国の携帯電話の通信方式をサポートしていなければ、現地にもっていっても使えません。
事前に、旅先の国の通信方式を確認しましょう。
通信方式の確認は、以下のサイトが便利です。
(リンククリックで外部サイトに移動)
サイトを見ると、以下のような地図が出てくると思います。以下はたとえば地図をLTEのMapにした場合の地図です。
Worldtimezone.comより引用
このMapでは、下に凡例がでていますが、濃いグリーンは、【LTE, WiMAX, HSPA+】という通信方式の国であることが判ります。
例えば、あなたがオーストラリアに行くとします。
このMapをみてオーストラリアは4Gでは【LTE, WiMAX, HSPA+】、またMapを変更してGSM World Coverage Mapに変更すると、3Gの通信方式を見ることができます。
これを見ると、オーストラリアは3Gでは、【GSM 900 / 1800MHz】であることが判ります。
これでオーストラリアの通信方式が判りました。
準備3.自分の携帯が滞在国の通信方式をサポートしているか確認
滞在国の通信方式が判ったら、自分の携帯がその通信方式をサポートしているか確認します。
携帯電話の説明書や、メーカーホームページで確認できます。
例えばiphoneの場合は製品とモデル番号によって以下のように仕様が分かれています。
iphoneの場合のモデル番号は、本体裏側にある刻印に記載されています。
この写真はiphone6sの物で、赤枠の部分がモデル番号になります。
iphoneのモデル番号と通信方式一覧
i-phone7
モデルA1779**
モデルA1785** FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、27、28、29、30)
TD-LTE(バンド38、39、40、41)
TD-SCDMA 1,900(F)、2,000(A)
CDMA EV-DO Rev. A(800、1,900、2,100MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
i-phone 6s, 6s Plus
モデルA1633** モデルA1634**
LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、20、25、26、27、28、29、30)
TD-LTE(バンド38、39、40、41)
TD-SCDMA 1,900(F)、2,000(A)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
CDMA EV-DO Rev. A(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
モデルA1688** モデルA1687**
LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、20、25、26、27、28、29)
TD-LTE(バンド38、39、40、41)
TD-SCDMA 1,900(F)、2,000(A)
CDMA EV-DO Rev. A(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
現地の空港などでSIMを購入
以上の準備が整ったところで、あとは以下の2つから自分の好きな方を選ぶだけです。
①現地へ行って空港などで、現地のSIMを購入してセットアップする
②Amazon等で現地携帯会社の格安SIMを購入してセットアップする
一カ月程度滞在する場合は、現地の携帯会社と1カ月だけ契約した方が安いです。
しかし、観光旅行などで、1週間程度であればプリペイド式のSIMを契約したほうが安いです。
契約にはパスポートが必要になり、クレジットカードやPaypalでの決算になります。
現地でのセットアップは、スタッフがやってくれる場合もありますが、日本のようにスキルの高い店員ばかりではないので、場合によっては自分で設定しなければならない場合があります。
そのような場合に備えて、あらかじめ出発前に契約する携帯会社を決めておき、設定も見ておいた方が無難です。
一点注意としては、いくら現地のSIMとはいえ、現地から日本に国際電話をたくさんかけると高額な値段になります。
使用は一緒に行く方との現地国内通話のみの方が安心です。
まとめ
海外での携帯電話の使用はSIMフリー携帯を使用して、現地の通信会社と契約するのが最安です。
しかし、店員と話したり説明書や契約書を見たりしなければならないので、現地の言葉か、英語がある程度わからないと厳しいかもしれません。
そのような場合は、現地の通信キャリアより少々高くなるかもしれませんが、日本のMVNOでも海外での通信に対応しているところがありますので、そういったところを利用する方法もあります。
これであれば、日本でSIMを購入できて、わからないことがあれば日本でサポートも受けられます。
mineoや、iijmioなどが対応しているようです。他にもあるかもしれません。
日本のMVNOではデータ通信のみのSIMが対応しているところも多いです。しかし、データ通信だけでもIP電話アプリを活用すれば現地で電話として使えます。