危険! 雪国に行く時に気を付けてほしい注意事項 9 Tips

 

わたしは、東京に住んではいますが、新潟生まれの新潟育ちです。

冬になって、実家に帰省するといつも目にするのが、雪の降らない地域から観光で来られた方の事故等です。

見ていて、危ないなぁ。とか、そのうち事故にあうな。などと思ってしまう行為を見かけることも多いです。

この記事では、降雪シーズンに雪国に行かれる方に気を付けてほしい事を記載しようと思います。

雪に慣れていない方はぜひ参考にしてください。


 

東京人は雪に弱い

 

東京に住んでいる雪国出身者あるあるかもしれません。

東京にいると、雪国ではありえないと思う事が、いろいろ目につくことがあります。

・少し雪が降っただけで、転んでケガをする人がいる。
(今でこそ、そんなニュースにも慣れましたが、学生の頃は東京に雪が降って、ニュースで見るたびに、ありえないと思ってました。雪国出身者はお年寄りでも走ることがでできるのに。)

少し雪が降っただけで雪かきする。
(少量しか降らない場合には、雪かきをしないで放っておいた方が、次の日にはべちゃべちゃになって、勝手に融けるのに。)

電車がストップして交通マヒする。

雪が積もっているのに、ノーマルタイヤを履いていたりする。

 

雪国に行く時に、気を付けてほしい事

 

 

雪国出身者からすると、雪に慣れていない人の思わぬ行為が、とても危険に思えることもあります。

しかし、たとえ雪に慣れていなくとも、旅行や出張で雪国へ行くこともあるでしょう。

小さいお子様の命に係わることもありますので、私が思うきおつけたいポイントをまとめてみました。

参考になればと思いますので、参考にしてください。

1.車関係

 

1. 必ずスタッドレスを履く

 

 

積雪のある所へ車で行く場合は、必ずスタッドレスを履いてください。

高速道路では、チェーン規制がされている場合もあります。

チェーンでも良いと思われるかもしれませんが、高速道路でチェーンはスピードが出せずに結構迷惑になりますので、やはりスタッドレスが一番です。

気を付けてほしいのは、スタッドレスには製造年からの寿命がありますので、溝の深さだけで判断してはいけません。

おおむね寿命は3年程度です。詳しくは各メーカーのサイトで確認してください。

また、降雪地帯でノーマルタイヤは本当に危険です。

降雪地域に住んでいる人は、降る前からスノータイヤに履き替えて降雪に備えて生活しています。

 

2. スピードの出し過ぎに注意

 

幾らスタッドレスを履いていても、通常の道路でのサマータイヤでの走行よりも明らかに制動距離が長くなります。

急なハンドル操作や、スピードの出し過ぎには注意です。

道路に雪が積もっている場合だけでなく、雨や融雪が凍ったブラックアイスバーンにも注意です。

特に、一般道で橋の上では、アイスバーンになりやすいので要注意。現地の人は当たり前にこれらも考慮して運転しています。

それでも、アイスバーンは見分けるのが難しく、雪国でも現地の人による玉突き事故が必ず起きます。

また、道路に積雪がなくとも、強風などで視界が悪いときには、現地の人でも相当スピードを落とします。

30キロ程度まで落とします。周りの車のスピードを見ながら、適切に判断しましょう。

 

3. 積雪していたらエンジンブレーキを多用する

 

 

もし、道路が積雪していたら、通常のブレーキと共にエンジンブレーキを多用しましょう。

道路が本当にツルツルの時は、高速域(だいたい40キロ以上)から20キロ程度にスピードを落とす際には、エンジンブレーキを使用した方が良いです。

エンジンブレーキの使用は、すぐには減速できないので、前の車と十分な車間距離を開けておく必要があります。

エンジンブレーキはマニュアル車はもちろん、オートマ車でもかけることが可能です。

4足から3足へギアを落として行き、ポンピングブレーキで減速して、15~20キロ程度になれば、後はブレーキだけでも大丈夫でしょう。

もちろんこれはスタッドレスを履いている時の場合です。

ノーマルタイヤでは、エンジンブレーキを使ってもそもそもグリップ力が発揮できないので、スリップしてしまいます。

 

4. ウィンドウウォッシャー液は寒さに強いものを

 

通常は、ウィンドウウォッシャー液に水道水を使っている人もいると思います。

これは、温暖な地域だからできる技です。

雪国ではそれなりに温度が低くなります。水道水や凍りやすい液を使用しているとウィンドウウォッシャー液が出ません。

出ないだけなら良いですが、北海道などでは、水道水をフロントガラスにまき散らすと一瞬で凍ってしまう場合もあります。

カーショップやホームセンターへ行くと、寒さに強いウィンドウウォッシャー液が必ず売っていますので、そちらに入れ替えておきましょう。

5. スノーブラシを積んでおく

 

 

もし、積雪する地域に行くのであれば、スノーブラシは必需品です。

一晩駐車場に停めただけで、車の上に雪が積もってしまう事でしょう。

スノーブラシがなければ、手で雪を降ろす羽目になります。

素手で、車全体の雪を降ろすのは、とても大変です。

雪は、そのまま車の上に乗せた状態で走ると、途中で溶けてブレーキを踏んだ際に、屋根の雪がフロントガラスに滑り落ちてきて視界を塞ぐ場合があり、非常に危険です。

スノーブラシを車に乗せておき、車に乗る際にはすべて降ろしてから乗車しましょう。

歩行関係

 

 

小さいお子様がいる方に、特に注意していただきたいのが、この歩行者が注意すべき点です。

 

1. 軒先の真下は歩かない

 

雪が、屋根に積もっていない状態であれば、気にする必要はありません。

しかし、雪が屋根に積もっている状態でしたら、特に小さいお子さんは、屋根の軒先の真下を歩かないように気を付けるべきです。

屋根が突き出ている、軒先の真下は、屋根に積もった雪が落ちてきて下敷きになる可能性があります。

雨が降った後や、温かくなり始めた時は、雪が落ちてきやすいので特に注意が必要です。

雪が落ちてきて下敷きになる危険性だけでなく、温かくなって雪が少し溶けた後に急に寒くなったタイミングだと、いったん溶けて凍った硬い雪の塊が直撃することになり危険です。

雪に慣れている雪国の人でも、お年寄りや小さな子供が下敷きになり、事故が毎年起きています。

運が悪いと、死亡事故になる場合があります。気を付けましょう。

 

2. つららにも要注意

 

 

軒先の危険には、落雪だけでなくつららの危険もあります。

20~30cmに育ったつららは、ちょっとの高さから落ちてきただけでも、凶器になります。

特に注意すべきは、2階以上の屋根からの落下です。

高さが増せば威力も増すのはご存知の通りですが、2階以上は歩行者の視界に入ってこないので、気が付きにくいので注意が必要です。

落雪にしても、つららの落下にしても、小さいお子様は軒先下にはいかせない方が賢明です。

 

3. 足場の見えないところは歩かない

 

 

雪がたくさん降る地域には、雪かきした雪を落とす用水路が、道路のわきに設置してあったり、田畑が多い場所では、農業用水路が道路のわきに設置してあることが多いです。

これらの上には何もカバーがないところも雪国には多いです。

そして、積雪があった時には、人が簡単に入れる大きさの用水路の口でも、雪でおおわれてしまい、一見通常の道のように見えてしまうのです。

雪国でも、何もないと思い子供が足を踏み入れてしまい、その下に用水路があって流されてしまうという痛ましい事故がたまにあります。

積雪に慣れていない地域から行かれるお子様には、特に気を付けれほしいです。

そういった地域からの子供ほど、積雪しているだけで珍しく、雪を踏みしめたいばからにはしゃいで走り回りがちです。

保護者の方がちゃんと見てあげることが必要だと思います。

 

4. 消雪パイプは雨よりひどい

 

本来であれば、積雪だけであれば、靴はそんなに濡れません。

しかし、積雪地域には非積雪地域の方にはなじみの薄い消雪パイプと呼ばれる管路が、道路の下に埋められており、そこから積雪時に水が出て、融雪する仕組みになっています。

そのため、消雪パイプ稼働時には雨の日よりも路面が水で濡れています。

特に駐車場などは、水がたまりやすいので注意が必要です。

北海道では、この消雪パイプによる融雪は、温度が低すぎて水自体が凍ってしまうため、道路を地下から温めるロードヒーティングを使用しています。

消雪パイプを使用している地域へ行くときには、雨の日と同等に路面が濡れていることを覚悟しましょう。

あとがき

 

私なりに考え付いた注意点をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

降雪地帯に住んでいる方には当たり前のことばかりですが、それ以外の地域に住んでいる方にはなじみのないこともあったと思います。

特に小さいお子様と、慣れない積雪地域へ行く際には、ぜひ上記を参考にして、安全に過ごすのにお役に立てていただければと思います。

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