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インフルエンザワクチン 予防接種の効果は!? お得な補助金情報も!

 

毎年冬の初めの季節になるとインフルエンザが話題に上ります。
インフルエンザ予防にはワクチンの接種が重要だと思いますが、その効果って本当はどの程度なのでしょうか?

学校や会社では集団予防接種があるところも多く、子供のころはほとんどの人が学校で予防接種をしていたとおもいますが、大人になってくると必ず以下のような事を言い出す人が出てきます。
「去年予防接種したけど、結局インフルエンザになった。意味がないから今年は予防接種しない!」
「インフルエンザの予防接種なんて実は意味ないらしいよ。」

職場や近所で絶対一人はこう言ったことを言い出す人っていると思います。

感染するのが大人ならまだ良いのですが、赤ちゃんや幼児期のお子さんがいる家庭では予防接種をどうしようかと考えてしまう方もいると思います。
インフルエンザワクチンについて、厚生労働省やWHOのサイトなどで必要な事を調べてみたのでまとめました。

また、私が今まで知らなかったインフルエンザワクチン接種の補助金制度もあったので合わせて記載しておこうと思います。

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日本だけではない冬季のインフルエンザ流行

冬季にインフルエンザが流行するのは日本だけではありません。

その国々によって月はことなりますが、どこの国でもその国の冬季にインフルエンザが流行する傾向にあります。

そのためWHOでもインフルエンザは重要な監視対象になっています。

WHOのサイト内にはインフルエンザによる世界の流行状況をまとめた情報が随時更新・公表されています。

WHOのインフルエンザ最新情報(クリックでサイトに移動)

 

流行が世界的なパンデミックになったことも

 

歴史上、インフルエンザは世界的な大流行(パンデミック)を度々おこしています。

厚生労働省HPの情報によると、特に被害が大きかったとされているのが、1918年(大正7)からのスペインインフルエンザ亜型による世界的な大流行です。

死亡者は世界で2000万~4000万とも言われており、日本でも40万人の死者が出たとされています。

大正時代では今の様に優れた抗インフルエンザ薬が無かっただろうからしょうがない! なんて思ってはいけません。そう言うわけではないのです。

近年でも、1957年(昭和32年)のアジアインフルエンザ亜型。1968年(昭和43年)の香港インフルエンザ亜型。2009年(平成21年)にはインフルエンザ2009が世界的な大流行を起こしています。

 

ワクチンの効果とは?

意外に思われる方も多いかもしれませんが、WHOも日本の厚生労働省も、

"インフルエンザワクチンが、インフルエンザの感染を完全に防ぐ"

なんて一言も言っていないのです。

私達が理解しておかなければならないのは、予防接種をしていても感染はしてしまうと言うことです。"感染"に対処する物ではないという事です。

インフルエンザワクチンを接種していても感染してしまう時は感染してしまうのです!

ではなぜ、ワクチン接種が推奨されているのでしょうか?

ウィルスが体内に入り込み感染すると、発熱や喉の痛み、咳等が出ます。こういった症状が出ることを"発病"と言います。

感染と発病ははっきりと区別しておかなければなりません。

厚生労働省のHPにも記載されていますが、インフルエンザワクチンはこの「発病」を押さえる効果が一定程度あるとされているものなのです。

なので、ワクチン接種していれば感染しても症状が発生しなかったり、軽い症状で収まるという効果が一定程度期待できるという事になります。
それ以外にも、インフルエンザでは重い合併症を伴ったり、重症化してしまい入院を余儀なくされる可能性もあり、最悪の場合死亡する可能性もあります。このような重症化を予防できるとも言われています。

この一定程度の効果とはどの程度なのでしょうか? どの程度その効果が有効なのでしょうか?

 

ワクチンの有効率

 

インフルエンザワクチンの有効率について調べてみました。これには2つの研究結果を参考にしてみたいと思います。

米国 ACIPのレポートから

ACIPとは米国の予防接種の実施に関する諮問委員会(Advisory Committee on Immunization Practices)の略です。

レポートでは以下のように結果をまとめています。

ワクチン株と流行株とが一致している場合、65 歳以下の健常成人での発症予防効果は 70~90%、施設内で生活している高齢者での発症予防効果は 30~40%と下がるが、入院や肺炎を防止する効果は 50~60%、死亡の予防効果は 80%みられたと報告されている。
一方、自宅で生活している高齢者の場合は、60 歳以上で発症予防効果は 58%程度で、70 歳以上ではさらに低下するであろうと報告されている。また、1~15 歳の小児では 77~91%、3~9 歳では 56%、6~24 カ月では 66%の発症予防効果があると報告されている。
(日本感染環境学会より引用)

 

厚生労働省の調査から

日本では平成11年に国立療養所三重病院が厚生科学研究費により「インフルエンザワクチンの効果に関する研究」を発表しています。

厚生労働省のHPではこの研究の結果を以下のように紹介されています。

65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています。

厚生労働省HPより引用

 

さらに、平成28年度 には、厚生労働行政推進調査事業費補助金により、新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業が、「ワクチンの有効性・安全性評価とVPD(vaccine preventable diseases)対策への適用に関する分析疫学研究」を発表し、同じく厚生労働省のHPには以下のように紹介されています。

ワクチンを接種しなかった人が病気にかかるリスクを基準とした場合、接種した人が病気にかかるリスクが、『相対的に』どれだけ減少したか」という指標で示されます。6歳未満の小児を対象とした2015/16シーズンの研究では、発病防止に対するインフルエンザワクチンの有効率は60%と報告されています。

「インフルエンザ発病防止に対するワクチン有効率が60%」とは、下記の状況が相当します。

・ワクチンを接種しなかった方100人のうち30人がインフルエンザを発病(発病率30%)
・ワクチンを接種した方200人のうち24人がインフルエンザを発病(発病率12%)
→ ワクチン有効率={(30-12)/30}×100=(1-0.4)×100=60%

厚生労働省HPより引用

上記のようなインフルエンザワクチンの有効性による研究結果から考えると、ワクチン接種の有効性は十分にあると判断できますね。

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