備蓄用保存食や非常食で一番に思いつくのが、水とごはんや乾パンだと思います。
非常食のごはんの中にはアルファ米と種類があり、5年も長期保存ができる物がスーパーでもよく売られています。
災害や震災の際に食べる非常食でも美味しいものがいいですよね。
非常食は一度食べて、作り方や味を確認したり、量なども確認した方が良いと思いました。
備蓄していた西尾のアルファ米の賞味期限が切れそうだったので、初めて食べてみたのでまとめてみたいと思います。
因みに私は米どころ新潟出身。生まれてこの方家ではコシヒカリしか食べたことがありません。
厳しめにレビューします。
尾西のアルファ米
5年間も長期の保存が可能なアルファ米ですが、恐らく日本で初めて作ったのは西尾食品です。
西尾食品のHPを見ると歴史が書いてあります。
軍から「炊かずに食べられるご飯」の開発要求からスタートして、アルファ米が出来たのは昭和19年のようです。
その後現在のアルファ米の形になり、現在では備蓄や非常食として使われるようになりました。
尾西食品が始まりなだけに、スーパーやネット通販で見かけるのも尾西食品の物が多いように思います。
アルファ米の原理は一度炊いたご飯を、乾燥させることによって出来るようです。
尾西食品以外からも数社から同じような製品が発売されていますが、今回食べるのは尾西食品のものです。
尾西のアルファ米は12種類あるようですが、今回食べるのは「えびピラフ」と「ドライカレー」です。
1.内容物取を取り出し
袋を開けて、調味料や脱酸素剤・スプーンを取り出します。
もちろん、脱酸素剤は捨てます。スプーンが入っているのは非常時には助かりますね。
ピラフとドライカレーを並べるとこんな感じになります。
2.調味料を入れる
カップラーメンを作る要領と一緒で、付属の調味料を入れます。脱酸素剤はもちろん捨てます。
調味料を入れるとこんな感じになります。
右がカレーで、左がピラフです。
因みに、これを作る前に白米だけのごはんも作って食べたのですが、当たり前ですが白米の場合は調味料は入っていませんでした。
3.お湯又は水を入れる
調味料を入れたらお湯か水を入れて待ちます。
ここで、お湯と水では待ち時間が違ってきます。お湯の場合は15分、水の場合は60分待ちます。
今回はお湯で試しましたが、カップラーメンの様に3-5分程度で完成すると思っていたのですが、お湯でも15分は想像していたより長かったです。
カップラーメンと同様でどこまで水を入れればよいのか、袋の内側に線が書いてありました。
お湯を入れたら、すぐに付属のスプーンで良くかき混ぜます。調味料が隅々まで混ざるようにします。
かき混ぜたら、袋を閉じて待ちます。
出来上がり
所定の時間(お湯:15分、水:60分)待ったら袋を開けて出来上がり!
本来非常時には袋のまま食べるのだと思いますが、今回は出来上がりの量も見たかったので器にあけて食べました。
まずはピラフ。
そして、ドライカレー。
お皿にあけて初めて分かったのですが、結構ボリュームがあります。
普通のお茶碗で軽めにご飯を盛った感じ2杯分くらいありました。
実際の災害では食料は多いに越した事は無いと思うので良いですね。
食べた感想
食べてみた感想は、正直想像以上に美味しかったです。
もちろん個人差があるでしょうが、お湯で作った暖かいごはんとしては非常食としては十分な味です。
これならイザという時にも普段通りの食事が出来そうです。
ピラフのエビもプリプリでしたし、ドライカレーの味もスパイシーで美味しく感じました。普通に夕食として全部美味しくいただきました。
ただ、本当の震災で水しかない場合、冷たいごはんというのはそれだけで大分味が落ちると思います。
コンビニのおにぎりは冷たくても美味しいと思うかもしれませんが、コンビニの白米はそれ自体に調味料でうま味成分が味付けされているのです。
作って分かった 良い点・悪い点
最後に実際に作って感じた良い点・悪い点を挙げておこうと思います。
◎良い点
1.何といっても保存期間が5年も持つ
2.スプーンも入っていて、非常時には水さえあれば作れる
3.器も必要なく食べられる
4.お湯だと美味しい
5.保存食としては安い(1個300円程度)、スーパーにも売っている
6.思ったより量が多い
◎悪い点
1.水で食べた場合は味が落ちる
2.水を入れてから待ち時間が思ったより長かった
3.1週間生き延びることを考えると、アルファ米だけでは飽きるかもしれない。缶パンなども必要だと感じました